ボルドーの5大シャトーはワイン通にとって特別です。
サン・テミリオンのオーゾンヌとシュバル・ブランも入れて7大シャトーまで入れてもいいかもしれません。
更にポムロールのペトリュスとソーテルヌのイケムを入れて9大シャトーと言うこともあります。
有名だからとか、値段が高いからではなく、100年以上も変わらず、守られてきた歴史に裏付けられた格式がワイン通にとって特別なのです。
ワイン通は五大シャトー・七大シャトーの中でどれが好きかとコメントを求められますが、
その時、Ch.ラフィット・ロートシルトか、
Ch.ラトゥールと答えるのが如何にもワイン通です。
何故なら、実はこの五大シャトー、その中でも序列があるからです。
Ch.Lafite-Rothschild(Ch.ラフィット・ロートシルト) Pauillac
Ch.Latour(Ch.ラトゥール) Pauillac
Ch.Margaux(Ch.マルゴー) Margaux
Ch.Haut-Brion(Ch.オーブリオン) Pessac-Léognan
Ch.Mouton-Rothschild(Ch.ムートン・ロートシルト) Pauillac
と順位付けられています。
日本では失楽園で話題になった、Ch.マルゴーが人気ですが、海外では圧倒的にCh.ラフィット・ロートシルトが人気です。
最近でこそ、Ch.マルゴーは70年代の低迷から復活し、品質も良くなって人気、実力ともに評価されるものとなりましたが、以前は実力の伴わないワインとして真のワイン通からは避けられていたのです。
そんな中、五大シャトー筆頭をずっと守ってきたラフィットはやはり偉大なのです。
ここ最近の中国のワイン需要拡大でラフィットが買い漁られて、価格が急騰しているのは非常に残念です。
レストランでワイン通がワインリストを見てソムリエに言うことは
「 ラフィット騰がったよね。昔は一万以下で手にはいったのに。。 」
これであなたのワイン歴は最低でも20年はあることをソムリエに暗に主張できるのです。
ソムリエはあなたのワイン歴にワイン通を垣間見るのです。
そうです。あなたはその後、ボロを出さなければワイン通です。