ワイン通らしい言い回しと言うものがある。
それはワイン名だったり、用語だったりする。
理由はわからないが、ワイン通ならこう言うのが普通だという一種、慣例上とも言える、ワイン通らしい言い回しだ。
ワイン通は決まって何故かChâteau d’Yquemのことをシャトー・ディケムではなく、イケムと言う。
シャトー・ディケムは確かに正しい呼び名なのですが、ワイン通と言われる人は十中八九、決まってイケムなのです。
インターネット上のワインサイトを探してみても呼び名は二分(ディケムが大半)しているが、やはり、商業的でなく、本当の意味でワインを昔から愛しているようなサイトはイケムなのです。
呼び名ひとつで本当にワイン通か似非ワイン通か簡単に判断できるのです。
また、イケムが好きだという人はほとんどがワイン通と言っていいだろう。
如何にも通っぽいのだ。
何故かと言えば、ワイン通もワイン通になるまではいろいろなワインを経てきてそれぞれの好みを確立している。
大抵のワイン通はシャンパーニュやボルドーで始まり、その後ブルゴーニュを極める。
そして最後に行きつくのがソーテルヌなのだ。
ソーテルヌの最高峰がこのイケム。
イケムを極めてこそ、眞のワイン通なのです。