ラフィットの瓶が違うヴィンテージは?

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ワイン通は当然、自分のお気に入りの銘柄のワインをコレクションしています。

グレートヴィンテージや、その年に特別なことがあったとかの理由でもいいでしょう。

また、自分の生まれ年や子供や恋人のヴィンテージでもいいかもしれません。

しかし、その様な理由ではなく、ワイン通なら収集するべきものがいくつかあるのです。

例えば、一級に昇格した年のムートンはグレートヴィンテージではなくとも、ムートンファンなら持っていたいワインでしょう。

ムートンのラベルには、第1級たり得ず、第2級を肯んぜず、そはムートンなり ( Premier ne puis, second ne daigne, Mouton suis. )と表記されていたのですが、1級に昇格した1973年以後、今第1級なり、過去第2級なりき、されどムートンは不変なり。 (Premier je suis, Second je fus, Mouton ne change.)
とラベルが変わったのはワイン通には有名な話です。

そんなワイン通が大好きな薀蓄をラフィットに求めるなら、メドック筆頭のラフィット収集家なら絶対に持っていたいヴィンテージは1985年でしょう。

この年はハレー彗星が地球に近づいた年であり、ラフィットのボトルにはそれを記念した彗星のマークが刻まれています。

lafite85 - コピー

これは1985年にハレー彗星が地球に大接近し、ワインの質も良かったので、記念にラフィットは瓶に刻印を入れたのです。

ラフィットの長い歴史で瓶に刻印が入ったのはこの年が最初です。

次のハレー彗星接近は2061年。

果たしてまた刻印が入るのか入らないのかはワイン通でもわかりませんが、もし次のハレー彗星の接近時にこの1985年のラフィットを飲んでいれば、あなたはワイン通として確固たる地位を築いているはずです。

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