ラフィットの瓶が違うヴィンテージは?Part2

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以前、シャトー ラフィット ロートシルト(Ch.Lafite-Rothschild)に刻印があるヴィンテージのお話をさせていただきました。( ラフィットの瓶が違うヴィンテージは? )

それはハレー彗星が地球に大接近した1985年です。

その年はワインの質も良かったので、ラフィットは記念に瓶に刻印を入れたのです。

このワインは薀蓄が大好きなワイン通で、メドック筆頭のラフィット収集家なら絶対に持っていたいヴィンテージのひとつとして有名なのは言うまでもありません。

もちろん、そんなワイン通なら、その後に刻印がされたワインも収集することは疑う余地はないでしょう。

そしてそんな収集家が待ちに待った?刻印ボトルがリリースされたのです。

それが1999年のヴィンテージです。

この年は皆既日食という歴史的な出来事が起こった年であり、1985年同様に、ラフィットの瓶にはこれみよがしに1999とという文字が彫ってあります。

と同時に、このヴィンテージは20世紀最後の皆既日食を記念して「ECLIPSE(エクリプス)太陽・月の食」のデザインがボトルに描かれています。

ラフィットの記念ボトルとしては、1985年のハレー彗星以来の記念ボトルです。

ワイン通はこのワインを語るときに1999年とヴィンテージは言わずに、1985年のハレーと同様に、その時の事件を表す、ECLIPSE(エクリプス)と言った方が如何にも通好みなのはワイン通なら当然のことでしょう。

「エクリプスのラフィットをこの前のワイン会で飲んだのだけど」という具合に。

さて、果たしてまた近いうちにラフィットの瓶に刻印がされるワインがリリースされるのでしょうか?

おそらく、マーケテイングを考えれば、この様な歴史的な宇宙の出来事があればリリースされることは間違いないでしょう。

この様な刻印をするだけでワインの価格が騰がることは過去の実績で証明されていますし、今のラフィットの人気ならプリムールでかなりオーダーが入るでしょう。

と同時に価格も騰がりますが、ワイン通ならこの様な薀蓄の詰まったワインこそ買い集めなくてはならないのは言うまでもありません。

ワイン通はお金が掛かるのです。。。

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